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個別指導塾講師が初めて集団授業をしてみて難しかったことや感想

塾にお世話になるようになって1ヶ月とちょっと経った頃のお話です。

普段個別指導なのですが、

受験生向け(今回は中3)に集団授業を開催するということで、

「授業をしていただけませんか?」

と教室長にお声がけいただき、

数学と理科を担当させていただきました。

実は、執筆時は入社から1ヶ月経った頃ですが、

この記事は途中にしていてあえて掲載はしませんでした。

しかし、あれから2ヶ月経って(入社してからは3ヶ月)、

また集団授業を担当させて頂くことが決定し、

「今後も担当させていただくことがありそうだな」と思いましたので、

「初めて集団授業をしてみた反省」や、

それを次に活かしてより良くしていくためにも

ここに残しておくべきだと考えたので再編成して

2ヶ月前の記事を書き直すことにしました。

 

 

私は講師経験が今回初めてで、集団授業を担当したこともないということを

教室長はもちろん知っているのですが、お声がけいただきました。

 

このブログの更新もそうですが、

まだまだネットを通してやりたいことや、挑戦してみたいこと、

将来への野望へと自分の時間を大量につぎ込みたい想いが正直尽きませんでした。

 

しかし、今与えられたこと一つ一つに真摯に向き合い、解決を図る姿勢が

結局はすべてに繋がっているという考えのもと、

「一生懸命やらせていただきます」

と二つ返事で解答しました。

 

ここでは、初めて集団授業をしてみた感想や、

そこで注意したいと思っていたこと、実際にはどう感じたか、

そしてそれが達成できたのかなどの

私の記録を残します。

また集団授業の実施体験談の一つとして

参考にしたい人の役に立ててもらえればと思います。

 

 

授業準備編

 

集団授業の日の4日前に問題を頂き、

時間的に全部は無理だろうからということで

そこから数問教室長が選択したところを優先して解説し、

時間が余ったら他もやってみてくださいという感じで

数学・理科のA4プリントを2枚ずつ、計4枚渡されました。

 

私は家に帰ってから全ての問題を解きました。

正直に言えば、中学生の内容なので1時間あればすべて解けるのですが、

私は「教科」という垣根を消して繋がることはなんでも紹介するというスタイルなので、

気合いを入れて丁寧に解き、普段書かないような小さな計算方法や、

言葉の元になっている英語のメモ、実経済での活用例、別解、模範解答への疑問提示など、

かなり根詰めてやった結果4時間くらい集中してしまいました。

ちなみに金銭的コストパフォーマンスは度返しです。

ただ一生懸命に取り組みました。

その結果、2度目に繋がっていますしね。

やりたいことはやはり苦にはならないですね。

私が働く側としてこの業界の最もよいところだと思っているのが

時間を費やすほど、後から自由がきくようになるという点です。

学ぶもよし、準備するもよし、最悪間に合わない事情ができても

積み上げた力で対応しやすいという事情について、他業種よりも融通が効きます。

 

 

そんな様子で、頭の中では伝えたい想いが山のように溢れ、

何度もシミュレーションしました。

このシミュレーションは、緊張からの気持ちではなく、

やりきりたい想いが先行し過ぎてやってしまった脳内妄想と考えていただいて良いです。

 

おそらく、新任の先生もこんな気持ちなのだろうと思ってしまいました。

 

 

私の気持ち

 

本当は組織としてはよろしくはないのでしょうが、

私は、基本的に宿題は出さないし、やってこなくていいとまで

人によっては言っています。

 

意欲的な子には宿題のようなものは出すことはありますが、

やはり、「宿題」は出しません。

「やってこれたらやってみて」と言います。

しかし、次会う時には

要求しなくてもやってきた報告をしてくれる子の方が多いくらいです。

 

私が出す課題は、「問題」の時もありますが、

たいていは次の段階に繋がる基本事項を「10秒くらい眺めておいで」

と伝えるか、当たり前に解答できる内容についての本質的な意見や

視点の違う見方のように「見方」を変えた時の意見を思考する類の要求をします。

要求が簡単だと、

当初思い描いていた要求水準を超える成果を持ってきてくれる方がザラです。

 

復習にあたる「宿題」は出しません。

理由は単純で、私は宿題が嫌だったからです。

 

塾や学校では画一的な「宿題」が出ますが

人それぞれ個性や発達段階があるのに

みんながみんな同じ種類の課題で対応できるはずがないのです。

 

そんな具合で、集団授業の際は、

私の性格的部分もあるでしょうが

「自分が嫌だったことはしない」ということを念頭に置いていました。

他には「授業中指名しない(雰囲気による)」

「手を挙げさせない」「眠くなる授業はしない」などです。

 

それと逆な発想が今にいたるところでもあるのですが、

私が昔、「あ、こんな授業あったらいいな」

「こんな話をしてくれたらいいな」

「眠くなる気がしないな」という要素を前面に出すことを心がけました。

 

 

生徒の性質

普段個別指導ですが、

もちろんできがよい生徒さんもいらっしゃるのですが、

基礎に不安が残り過ぎている生徒さんも多いわけです。

 

私の感覚をあくまで一例として挙げると、

5教科250点以上なら余裕、220~250点くらいはまだ余裕

180点くらいなら少し怪しいなと思い始めて、

けれどもその中でも70~80点くらいとれる得意教科があるなら余裕、

150点以下なら教えるの大変かなと思い始める、という感覚を持っています。

数値であえて出すとしたらこんな感じというだけで、

普段は無理そうとか大変そうとか一ミリも思いません。

 

そしてここが非常に大変なところだと思うのですが、

集団授業ではそういったいろんな生徒さんが混ざっています。

 

 

 

実際の様子

まず、最初にビックリしてしまったのは

みんな席に座っていたのですが、

時間までぼーっとしている人ばかりだったのです。

確かにまだ中学生なら

「時間がもったいない」とか

「命を削ってここに来ている」とか

「お金を払ってここに来ている」といった価値観や感覚はないのだろうなとは思いつつ、

もう少し生きる意識や意義や目標をもってほしいと心の底から思いました。

しかし、そういった感覚を自覚させることができていないのは

普段周りにいる大人たちなわけで、極論を言えば、

今日あったばかりであったとしても、それはもはや私の責任です。

 

すぐに授業が始まりましたが、

実は方式というか進め方が一点だけ指示されていました。

当日解く問題を配布し、解かせて解説するという順番でした。

 

そこはしょうがないので指示に従い

問題を配布し、開始しました。

 

 

実際の反省

少し長くなってしまったのでササっと反省に移っていきます。

 

①手を挙げさせてしまった

この問題あってた人!!

というような手の挙げさせ方ではなく、

数学の変化の割合の説明で比例定数

や増加量や傾き、実践的方法などのところで

「ここの関係100%でなくとも、ほとんど理解しているよって方、どのくらいいます?」

と手を挙げさせる雰囲気を作ってしまいました。

この対応が良かったかどうか実は今でもよく考えています。

 

②時間配分が結構難しかった

私のスタイル上、少しでも繋がりのあることを紹介するので、

当初の予定より少し時間に詰まりそうになりました。

この時の3~5分が以上に感覚的に早かったのを覚えています。

 

③授業開始時、第一声が自分の想像より出なかった

私は普段そんなに大きな声で話さないのですが、

別に大きい声を出すのは平気なのです。

そして人前は得意なわけではないですが、接客は得意でした。

またコミュニケーションは上手にとれます。

 

この時の感覚を文字で説明するのは少し難しいのですが、

(人によっては同じシチュエーションがあるとは限らないのですが)

ほとんど誰とも会話せず、

不意に話しかけられて久しぶりに声を出そうとした時みたいになりました。

 

すぐに普段のコミュニケーションをとれるように腹に力を入れ直して

なんとかなったのですが、ちょっと焦りました。

 

④思ったより準備したことを伝える瞬間がなかった

伝えたい想いは上で述べたように溢れ出ていたわけですが、

実際に想定していたやり方から離れてアドリブに切り替わるタイミングがあって、

そこからはもう準備したものを一切気にしないで進めていました。

その結果、「よく考えたらちょっとここの内容からするとまだ難しいかもなー」

「この内容を言うよりこっちの内容の方が生徒の状況から考えると有益だよなー」

とその場にあった方へ変えていったのですが、

そうしたら、予定より伝えようとしていた数は減りました。

 

⑤文字をもう少し丁寧に書いてあげるべきだったと思った

これは本当に文字のままです。

私はあまり字が上手な部類ではないのですが、今後はそうも言っていられないと、

優先順位を上げることにしました。

 

 

ということで、

講師未経験から入社1ヶ月後の私が初めて集団授業を受け持った感想でした。

入社から3ヶ月後の次回、新中学3年生向けの春期講習ですが、

また集団授業をやることになりました。

それも今度記事にします。

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